06年4月18日(火)
一番言いたいのは「戦争やめよう」久保田さん2006
開戦前から中東を取材してきた久保田さんは、映像と写真で、米軍の誤射によって犠牲になる子どもたちや、米軍占領下でふつうの少年が「武装グループ」だとして連行・拷問されるシーン、「人道復興支援」として派遣された自衛隊の活動がイラクの人々に支持されていないことなどを紹介。
「外国人の僕にも配給の牛乳を勧めてくれたり、イラク人はとてもいい人たちだし、日本を好きだと言っていたが、こうした事実は日本では伝えられない。みなさんが真実に目を向けてほしい」「一番言いたいのは、戦争やめよう、ということ。憲法改正の議論もあるが、僕は憲法9条を持ちつづけてほしいと願っている」と、話されました。
主催したのは、「『81年目の応答』アートプロジェクト」という芸術系学生・若者のグループ。日本が侵略戦争にすすんでいく時代に、表現や思想の自由を弾圧した「治安維持法」から81年目にあたる4月22日に、“PEACE”のポスターを京都の街に貼りめぐらせる計画をすすめています。「戦争に反対することと、表現の自由を守り、『真実』を見つめていくことは同じこと。多くの同世代に人たちに関心を持ってほしい」との、市立芸大の後輩たちの言葉に、若い世代の頼もしさを感じました。