05年11月22日(火)
アスベスト、耐震強度偽造 いま、建築物があぶない!2005
●アスベスト…保育園や児童館は大丈夫?
アスベスト被害が大きく広がり、被害者の全面救済を求めるとともに、子どもをもつ親としての大きな関心事は、保育園や児童館、学校などに使用されていないかということです。
京都市議会では22日、この問題を追及した日本共産党・河合葉子議員の代表質問に対し、市は「公設・民設あわせて対象の818の全施設の調査を終え、天井裏など密閉を除き、33施設に使用の疑いがあり、大気濃度調査中」と回答。…では、33施設とはどこなのか?また、いま密閉されていても、解体や改修工事での飛散防止や取除きなど長期の対策が必要になるので、行政がきちんと把握しておくことが不可欠ではないでしょうか。
そして、そもそもの責任は、危険性を知りつつ対策を遅らせてきた国や大手メーカーにあります。被害者救済や被害の拡大防止、費用負担でも、この責任を明らかにしていくことが必要だと考えます。
●耐震強度偽造…国にも責任が 偽造をした建築士の行為は許されません。しかし背景には、1998年の建築基準法「改正」で自治体が行ってきた建築確認・検査を、民間もできるようにした国の責任があります。この時、日本共産党だけが「手抜き検査が増える恐れがある」と法案に反対しました。…いま、政府は「官から民へ」「規制緩和」を推進していますが、安全まで民間まかせでいいのか、問われているのではないでしょうか。