リリコ日記(32)やけど
いまになってやっと書けますが、週末の夜、我が家に大事件が起こりました。リリコが熱湯でやけどをしてしまったのです。
悲鳴に驚き、大慌てで冷やし、病院に電話…。
最初の病院で「皮膚科の医師がいない」と言われて焦りましたが、別の病院を紹介してもらい、40分ほど後には診てもらうことができ、ホッと。
やけどは首筋から肩にかけて。「傷が深いからかえって痛みは少ないでしょう。全治3・4週間」とのこと。…皮膚がズルンと剥けて痛々しいのですが、顔にかからなかったことは不幸中の幸い。
じっと涙をためているリリコを抱っこしながら、あぁ本当に代われるものなら代わりたい、といろんなことを考えました。
…跡は残るんだろうか、全治にお金はどれぐらいかかるんだろう?
…早く診てもらえてよかった。でも医師不足の地域だったらどれだけ時間がかかるんだろう。ここも次々と患者さんが来て、お医者さんや看護師さんは何時間ああやって働いてるんだろう。
…コップ1杯の熱湯で子どもってこんなになるんや。戦争や爆弾だったら、清潔なガーゼや塗り薬さえ子どもたちには無いんだ。
そんなことがぐるぐると頭を巡りました。
ただ、これまた救われるのは、親の思いをよそに、リリコは「いた〜くないよ」「ほいくえんおやすみ♪」と、母の事務所について来て上機嫌でお絵かき。
「リリコな〜、まりこの“ま”だってかけるねん。しゅごいやろ!」
…あぁ、親孝行な娘。